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細胞培養へ応用
プラズマ処理を細胞培養へ応用した時の事例をご紹介いします。
シャーレにプラズマ処理をした時の培養事例

処理目的:プラズマによる表面改質により細胞培養の効率を向上させれるか確認

使用装置:高周波真空プラズマ処理装置【YHS-RF】

処理サンプル:マイクロプレート

培養条件

 細胞種   ヒト由来の細胞 HUVEC
 培養時間   120時間
 初期細胞数  4.0×105

 

評価結果

 ◆未処理と比較し、酸素、空気いずれも細胞が基材に定着でき、細胞培養速度が早くなり、細胞数の増加が認められた。

◆酸素の細胞数は、市販のプラズマ処理を施したマイクロプレートと同等の細胞数であった。

 資料提供:株式会社マテリアルデザイン
マスクをした時の細胞増殖面への制御
プラズマ処理によるヒトiPS細胞のパターン
 マスク処理
中心だけをプラズマ処理できるように、シリコーンゴム(PDMS:やや疎水性のあるもの)でマスクをかぶせます。
 プラズマ処理(親水化)
機械でプラズマ処理を施します。
  コーティング
マスクを外し、iPS細胞をコーティングします。
  ヒトiPS細胞が円形に増殖
プラズマ処理を施した箇所のみに増殖します。
このようにマスクをかけて処理することで、多様な形で増殖範囲を指定することができます。
緑の部分が親水性領域
(プラズマ処理を施した面)になり、
赤茶色の部分が疎水性面
(マスクを当てた部分)となります。
 ヒトiPS細胞の位相差写真像 ヒトiPS細胞の蛍光免疫染色像

ヒトiPS細胞をプラズマ処理した面に付着させ、蛍光免疫で染色しました。
青の部分 がヒトiPS細胞の核が増殖した部分、赤茶色の部分がマーカーを当てた部分となります。

 

資料提供:長岡技術科学大学 産学融合特任准教授 大沼清先生
シャーレへの処理効果

処理目的:寒天培地による培養の際、シャーレの縁(フチ)に細胞や菌が落ちて精度・再現性が低下する問題を解決する。

使用装置:卓上真空プラズマ処理装置【YHS-R】

処理サンプル:シャーレ